白川太郎先生の新刊本読みました(その3)

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白川太郎先生はこの本で『病気フリーの社会を作る』ことを提唱されています。
では、病気フリーの社会を作るとは具体的にどういうことなのでしょうか?

簡単に要約致します。

医学には基礎医学、臨床医学、予防医学、公衆衛生の4つの道がありますが、病気フリーの社会を作るとは予防医学をするということです。
予防医学、それは病気にならない方法を見つけるということです。
しかし、今の予防医学には、マーカー、つまり、病気を未然に防ぐ指標、数値がありません。

例えば、あなたはもうすぐ糖尿病になりますよと言える予防医学的な指標、数値がないのです。
ところが、近年の研究によって全ての病気の原因はミトコンドリアの機能が下がるからだということが分かってきたのです。
すなわち、マーカーが一つに絞られてきたということです。

がん細胞とは、ミトコンドリアを使わない細胞です。
がんはミトコンドリアの機能が下がることによって発病する典型的な病気ですが、他の病気もミトコンドリアが原因だということになりつつあります。
糖尿病は、データ細胞のインシュリン産生細胞のミトコンドリアがへばっています。
認知症になった人は、神経細胞、特に記憶を司る海馬の神経細胞のミトコンドリアがへばってしまっています。
女性不妊の問題もそうです。
卵子のミトコンドリアが壊れてしまっていることが原因なのです。

生活習慣病であるがん、糖尿病、認知症、それから女性不妊の問題に至る全ての病気の原因がミトコンドリアにあるならば、ミトコンドリアの機能を測る検査方法とその機能を上げてやる対策の二つが揃えば病気を未然に防ぐことができます。誰も病気になりません。

これが、今現在白川太郎先生が目指している予防医学であり、病気フリーの社会です。
ご関心ある方は、是非一度書籍を手に取ってみてください。

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