「がん細胞は患者さんを殺そうと思って生まれてきたわけではないのです。皆さんが悪いのです。皆さんが悪い 生活習慣を取ったために低酸素の状態が生まれて そこに当てはまってしまった 正常細胞が自分は生き残りたいという思いで必死に考えた結果ミトコンドリアの機能を停止させたのです。 生き残るために仕方なく そういう手段を選んだ。 がん細胞はそういう悲しい細胞だということを皆さんの中で受け入れていただきたい。」(白川太郎先生)
一般的に
がんの発生原因は、喫煙、飲酒、食生活、運動不足、太りすぎ 痩せすぎ、感染などの要因が関係していると言われています。
またストレスが体の免疫力を低下させ、がんのリスクを高めると言われています。
では生活習慣と細胞のがん化の関係とは具体的にどういうものなのでしょうか?
正常細胞ががん化する仕組み
がんの発生要因は正常細胞が、自分が生き残るための必死の抵抗にあった!!
私たちが健康に悪い生活をしたり、日常でストレスを強く感じたりするとどうなるのか?
細胞組織の中で低酸素状態が生じます。
そうすると正常細胞は困ります。
生命活動が維持できなくなるからです。
正常に働けなくなったミトコンドリアは「もう自分はいなくなった方がいい」といってアポトーシス(自殺信号)を細胞の核に向けて発信します。
機能しない細胞がゴロゴロ 出てくると臓器の機能が落ちてしまうからです。
では、なぜ正常細胞ががん細胞となって死なずに生き残れるのか?
自分は死にたくない、生き残りたいと言い出すようになった細胞が、なんとミトコンドリアが出すアポトーシス信号をブロックする物質を作ってその信号を止めるようになったのです。
細胞は細胞なりに必死に自分の生きる道を考えた結果、ミトコンドリアの機能を停止させ、酸素を使わない解糖系エネルギーを使って生命活動をするようになったのです。
がん細胞とは、低酸素状態の中で本来は死滅するべき運命にあった細胞が、自分の持てる能力を総動員して必死に自分の死に抵抗している細胞のことだったのです。
それで、白川太郎先生は悪い生活習慣をした皆さんが悪いとおっしゃっているのです。
しかし、原因さえ分かれば対策は自ずから明らかになるものです。
白川先生によってステージⅣのがん患者を治すことが可能になったのです!
本書の中から3つだけがん予防に有効な方法をピックアップします!
①運動をすること
低酸素状態が正常細胞をがん化させる原因ですから、有酸素運動によって細胞(ミトコンドリア)は元気になるというのは自明の理です。
筋肉運動によって筋肉から分泌されるマイオカインという物質は、全身のさまざまな臓器に良い影響を与えることが分かっていて、健康長寿の源と言われます。
②ヨウ素を摂ること
ヨウ素は海藻などに多く含まれる物質でがんの予防に有効です。
がん細胞には3種類あります。
タイプ1 を働き蜂とすると、タイプ2は 女王蜂、タイプ3は女王蜂が生んだ卵からかえった幼虫です。
重要なのは、タイプ2の女王蜂タイプです。
このタイプしか子供を産まないからです。
これまでの医学では、タイプ1が分裂して増えるといい製薬会社は、タイプ1のがん細胞の働き蜂を殺す薬を作ってきました。
それが間違いだったのです。
『抗がん剤で働き蜂が殺されると逆に女王蜂はガンガンと子供を産むようになる 、、、女王蜂を殺さない限り転移が始まった患者さんを救うことはできない。しかし、女王バチを殺す薬がない、、、だから、病院に行っても助からない、、、。』
唯一 女王蜂を殺せる道具がヨウ素です。
ヨウ素がなぜ女王蜂を殺せるのか、、、? それは、がん細胞が作り出したアポトーシスをブロックする防御物質を壊す作用をするからです。
③水素イオンと電子を摂ること
ミトコンドリアにへばりついた活性酸素を除去するのは水素しかできません。ビタミンEなどの抗酸化物質は細胞に入らないのです。
水素が供給する電子こそミトコンドリアの回路を回すイニシエイターなのです。
まさに目から鱗が落ちるごとし!小学生でも分かる正常細胞のがん化の仕組み!がんはもはや怖い病気ではない!!!
先生は、がんは『怖い病気ではなくなった』とおっしゃいます。
本来ならば白川先生のがん治療の研究とその功績はもっと大々的に全世界に向けて発信されるべきでしょう。
しかし、現実はそうはなっていません。
解らなかったがゆえに間違ってきたとしても、病院ではその間違った治療法が今も横行し続けているのです。
製薬会社と病院側の利権の癒着という問題があるのです。それは人体のがん細胞にも似た医療業界の闇なのです。
白川太郎先生は「抗がん剤で死んでいく人を見るのはもううんざりだ!」という思いからステージⅣのがん患者を治す医師になったと言われますが、それは同時に医療業界の闇「アンタッチャブル」に踏み込むことでもあったのです。
白川太郎先生は、上から圧力がかかっても、大学教授としての地位を追われてもけっして間違った医療を見て見ぬふりをしませんでした。
テレビドラマでは正義のヒーローが権力構造にある悪を暴いて行きますが、現実社会で正義を貫くことは、ドラマのヒーローのように簡単なことではありません。
しかし、先生は、そういう権力構造の中にあって自己保身のために魂を売ることをしなかった数少ない医師の一人であったのです。
「助かる命を救いたい」という先生の思いに心から賛同し応援いたします。
この本が一人でも多くの人に読まれることを願います。
青龍